顔から花へ紀行
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顔から花へ紀行
青緑の粒が渦巻く背景に、上半身が斜めに浮かぶ自画像。赤い髭と頬の斑点、短い筆触が肌を震わせるちゃが。強烈な眼は、誰より弟テオへ向けた無言の手紙みたいやじわ。絵具の波が、次の装いへ押し出していく。
こんどは藁帽子の黄色が、顔のまわりで陽だまりみたいに広がるっちゃが。目元は鋭いまま、頬や髭は黄と緑の線でざらつき、息づいちょる。縦40.6×横31.8cmの小ささに、てげ濃い覚悟が詰まっちょるじわ。さて、視線は花の方へ行く。
濃い青の壁に、花束がどっさり盛り上がって、白や黄が火花みたいに散る。壺の口から緑の線がうねり、花びらは短いタッチでざくざく重なるっちゃが。パリでモンティチェリに触れ、花を学んだのも頷けるじわ。ポスト印象派の息、あんたにはどう香る?