カフェで猫探し
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カフェで猫探し
カフェの灯りとざわめきの中で、猫みたいな気配を探してみらん?ドガの歌声の揺れから、影の群れ、そして遠いカイロの手仕事へ。日常のそばに潜む“猫っぽさ”を一緒に見つけるっちゃが。
ほら、青灰(あおはい)に沈んだ舞台、黒い手袋の腕がすっと立っとる。口は開いちょるのに、目元はとろん…息が湯気みたいに見えるちゃが。胸の赤が、猫の首輪の鈴みたいやね。ドガは印象派て言われるけど写実派が好きやったげな、だから現実の匂いが残るっちゃろね。
さっきの歌手の熱っぽさと違うて、こっちは灰の霧みたいに人が溶けちょるね。真ん中の歌手(テレサ)が白う浮いて、右のでっかい柱が視界をどん、と切るっちゃが。柱の陰、猫が通り抜ける道みたく見えん?1879〜80年ごろのドガ、踊り子も描いちょって、動きの切れ端を追う目やったんやろね。
空気が一気に赤銅色(しゃくどういろ)やね。左で弾丸を鋳造する男の手元、火の気と金属の鈍い光がじわっと滲むっちゃが。横のターバンの男が、静かに見守っちょる目…猫が台所を見張る顔に似ちょらん?19世紀後半のオリエンタリズムで“遠い日常”を覗く絵やけど、あんたの家の猫も同じ距離で見ちょるかもね。