

冨嶽三十六景 凱風快晴
葛飾北斎この一枚を聴く
この作品について
描かれているもの
画面いっぱいに富士山を正面から捉えた大胆な構図が特徴です。山裾には樹海が広がり、空にはいわし雲がたなびく様子が描かれ、雄大な自然の姿を凝縮しています。[1] 山頂に残る雪渓や、中腹から麓にかけての茶色い山肌、そして最下部の深い緑の樹海という色の対比が、富士山の圧倒的な存在感と季節感を際立たせています。[1] 題名の「凱風」とは、『詩経』などの古典に由来し、夏に吹く穏やかな南風を意味します。この言葉は、作品に初夏の爽やかで瑞々しい情緒を添えています。[1] 描かれた場所が甲斐国(山梨県)側か駿河国(静岡県)側かについては、現在も専門家の間で結論が出ておらず、特定の視点を超えた理想化された富士の姿とも言えます。[1]
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