事実に基づく記述には出典を明記しています。番号は下の一覧に対応します。
1893年、カミーユ・ピサロはパリのホテルの一室から窓の外を見つめていました。1眼の病気が悪化し、屋外での制作が難しくなった晩年、彼は都市の喧騒を高い視点から俯瞰するという新たな表現を切り開いていたのです。2 画面左端にそびえるのはサン・ラザール駅。3近代都市の象徴である鉄道の存在が、この場所の時代性を静かに語っています。〔/detail〕 広場を埋め尽くす群衆の流れをご覧ください。騒音と動きに満ちた都市の活気が、画面全体に息づいています。4〔/detail〕 黄色の馬車をはじめ、色とりどりの乗り物が行き交う様子は、自由で多方向な筆致によって躍動感をもって描かれています。5〔/detail〕 印象派の仲間たちが「近代都市」という主題をほぼ手放していた1890年代に、ピサロはあえてその旗を掲げ直しました。6窓枠という制約の中に、時代の鼓動を刻んだ一枚です。
スワイプして、絵の見どころを一つずつ。8か所。

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