Menu
記事展覧会
雪中の狩人
Date1565
Departmentoil paint
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commons ・ パブリックドメイン

この作品の動画

この絵は、何月の絵だろう。

この作品について

描かれているもの

六季の連作のうち「冬」にあたり、十二月と一月の情景であると美術史美術館は解説している。[1] 狩人たちは疲れ切った犬を連れて村へ戻るが、獲物は槍に下がったキツネ一匹だけである。[3] 左手で焚き火を使って豚の毛を焼く場面は、写本の挿絵で十二月を表すのに古くから使われた図柄であると美術史美術館は解説している。[4] 焚き火の上の傷んだ看板には宿の名「鹿亭」(dit is inden Hert)が書かれていると美術史美術館は解説している。[4] 前景の丘から、雪に覆われた谷を見下ろす構図をとる。丘から風景全体を見渡すこの「バルコニー・モチーフ」は、連作のすべてに共通する。[5] 画中で見る者と目を合わせるのは人ではなく犬であり、美術史美術館は本作の猟犬の一頭をその例に挙げている。[1] アントウェルペンの商人・収集家ニコラース・ヨンゲリンクの注文で描かれた、季節画六点の連作のうち冬を表す一点である。[4] アルプスの山並みとフランドルの家並みを組み合わせた想像上の風景である。遠くの山々は、ブリューゲルが1552〜53年にアルプスを越えてイタリアへ旅したときの素描にもとづく。[1]

技法と様式

オーク材の板に油彩で描かれ、画面下部中央に「BRVEGEL. M.D.LXV」と署名と年記がある。[3] 白、青緑、茶が主調で、暖かみを帯びながらも凍てついた青の諧調が冬の気分をつくっている。[4]

背景と物語

16世紀の低地地方では一年を六つの季節に分けていた。連作六点のうち現存するのは五点で、「春」は失われた。[2] 連作は、それまで版画や暦に描かれてきた季節と月々の主題を受け継いでいる。[1] 1594年、アントウェルペン市は連作を購入し、新しいネーデルラント総督エルンスト大公に贈った。こうして連作はハプスブルク家のコレクションに入った。[3] ヨーロッパ絵画で最初の、最も名高い冬景色であり、細部よりも絶え間ない寒さを伝える画面全体の効果に意義があると美術史美術館は解説している。[3] 連作はアントウェルペン近郊にあったヨンゲリンクの別荘の食堂を飾っていたと考えられている。[2]