
Artist
Henri Matisse
France, 1869–1954
年表
20歳で盲腸炎の療養中に母から絵具を贈られたことが、マティスの画業の始まりでした。法律家を目指していた彼は、この時「楽園のようなもの」を見出し、父の反対を押し切って芸術の道へ進む決意をしました。1
象徴主義の画家ギュスターヴ・モローに師事したことは、大きな転機となりました。モローは伝統に縛られず、自らのビジョンに従うよう教え、後の野獣派(フォーヴィスム)の精神的な土台を築く助けとなりました。1
1896年にジョン・ラッセルと出会い、印象派やゴッホの色彩理論を学んだことで、マティスの作風は一変します。それまでの地味な土色を捨て、鮮やかな色彩を大胆に駆使する独自のスタイルへと進化しました。1
1902年、妻の家族が金融スキャンダルに巻き込まれ、マティスは7人の家族を養う唯一の稼ぎ手となりました。この苦境期、彼は売れる絵を描くために、一時的に暗く落ち着いた写実的な作風を採用しています。1
ポール・シニャックの論文に影響を受け、一時期は点描による分割主義を追求しました。1904年の『豪華・静寂・逸楽』はその代表作で、後のフォーヴィスムへと繋がる色彩の解放への重要なステップとなりました。1
1917年に南仏ニースへ移住すると、作風はより穏やかで装飾的なものへと変化しました。1920年代のこのスタイルは、フランス絵画の古典的伝統を継承するものとして、批評家からも高い評価を得ました。1
晩年、病で筆を握ることが困難になったマティスは、色を塗った紙をハサミで切り取る「切り紙絵」という技法を生み出しました。単純化された形態と鮮烈な色彩が融合した、彼の芸術の到達点と言えます。1
出典
この作家が出品する展覧会(7)
新潟市美術館
画家のパレット
2026-10-03 〜 2027-01-11
ポーラ美術館
セザンヌ・レジェンド
2026-06-17 〜 2027-04-07
ポンピドゥー・センター
Matisse, 1941-1954
2026-03-24 〜 2026-07-26
北九州市立美術館
コレクション展I 特集 マティスとピカソCollection Exhibition I, Matisse Picasso
2025-05-31 〜 2025-09-21
北海道立近代美術館
リーヴル・ダルティスト―芸術になった本ルオー、ダヴィッド、マティス、シャガール
2025-03-29 〜 2025-07-06
東京都美術館
マティス展
2023-04-27 〜 2023-08-20
ナショナル・ギャラリー (ロンドン)
Painters' Paintings: From Freud to Van Dyck
2016-06-23 〜 2016-09-04