Under the Wave off Kanagawa (Kanagawa oki nami ura), also known as The Great Wave, from the series "Thirty-Six Views of Mount Fuji (Fugaku sanjūrokkei)"
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見どころ
1分16秒
解説の書き起こしと出典
事実に基づく記述には出典を明記しています。番号は下の一覧に対応します。
葛飾北斎が70歳を超えた円熟期に手がけた、この大波をご覧ください。1 北斎はこの作品で、富士山を主役にしながら、あえて前景の巨大な波よりも遠く小さく描きました。2一瞬で砕ける波と、永遠に動かぬ富士。その対比こそが、この画面に深い精神性を与えています。2 波頭の飛沫は、まるで無数の爪のように富士へと迫ります。近年の研究では、これは津波ではなく、波長の短い「一発大波」を描いたものと考えられています。3 波に翻弄されるのは、房総から江戸へ海産物を運ぶ押送船です。船内には約30人の人々が乗っており、自然の猛威を前に硬直する人間の姿が、動的な波との対比で浮かび上がります。4 19世紀後半にヨーロッパへ渡ると、ゴッホら後期印象派の画家たちに大きな衝撃を与え、「ジャポニスム」を象徴する一枚となりました。5
出典(5)
- 1.ja.wikipedia.org — 署名には「北斎改爲一筆」と記されています。これは北斎が「為一(いいつ)」と名乗っていた70歳代の円熟期の作品であることを示しており、彼の長年の画業の集大成と言える完成度を誇ります。
- 2.ja.wikipedia.org — 日本において神聖な美の象徴とされる富士山を、あえて前景の巨大な波よりも小さく遠景に配置しています。静止した永遠の象徴である富士と、一瞬で形を変える動的な波の対比が、画面に深い精神性を与えています。
- 3.ja.wikipedia.org — 荒れ狂う海が砕ける瞬間を切り取っており、波頭から飛び散る飛沫は富士に降る雪のようにも見えます。近年の研究では、この波は津波ではなく、波長が短い「一発大波(フリークウェーブ)」を描いたものと考えられています。
- 4.ja.wikipedia.org — 波に翻弄される3艘の舟は、房総から江戸へ海産物を運ぶ「押送船」です。船内には約30人の人々が描かれており、自然の猛威に対して硬直する人間の姿が、動的な波との対比で表現されています。
- 5.ja.wikipedia.org — 19世紀後半にヨーロッパへ渡ると、ゴッホら後期印象派の画家たちに多大な衝撃を与えました。日本の浮世絵が西洋美術の表現様式に革新をもたらした「ジャポニスム」を象徴する作品として極めて重要です。
