Menu
美術館展覧会
Shower Below the Summit (Sanka hakuu), from the series "Thirty-Six Views of Mount Fuji (Fugaku sanjurokkei)"

Shower Below the Summit (Sanka hakuu), from the series "Thirty-Six Views of Mount Fuji (Fugaku sanjurokkei)"

葛飾北斎
Datec. 1830/33
DepartmentArts of Asia
Object ID87008
画像出典Art Institute of ChicagoCC0

この作品について

描かれているもの

山頂付近が晴天であるのに対し、山裾に激しい雷雨が描かれていることから、通称「赤富士」と呼ばれる「凱風快晴」と対比して「黒富士」と呼ばれています。[1] 「白雨」とは夕立やにわか雨を指し、山頂の平穏と山下の荒天を同時に描くことで、富士山の圧倒的な高さと神々しさを強調しています。[1] 画面下部に鋭く走る稲妻と、どっしりと構える富士の静寂を対比させることで、自然の動と静、そして巨大なスケール感を一画面に凝縮しています。[1] シリーズの多くの図が具体的な地名を冠しているのに対し、この作品はどこから見た景観か特定されておらず、北斎の想像力が加味された理想的な構図と考えられています。[1] 分類は木版画、版画、アジア美術です。[2]

技法と様式

「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」と並び、シリーズの中でも特に芸術的評価が高い傑作として「三大役物(さんだいやくもの)」の一つに数えられています。[1] 山肌の深い色使いや、空の階調表現には木版画のぼかし技法が効果的に使われており、夏の夕立に伴う不穏な大気の変化を見事に再現しています。[1] 寸法は25.7 × 37.6 cmです。[2] 技法はカラー木版画の大判です。[2]

背景と物語

葛飾北斎の代表作『富嶽三十六景』全46図のうちの1図であり、江戸時代後期の1831年頃に版行された、浮世絵風景画の金字塔とも言える作品です。[1] 作品には「北斎改為一筆」という落款があり、北斎が70代に入り「為一(いいつ)」と名乗っていた、画業における円熟期の筆致であることを示しています。[1] この作品は、2005年に東京の東京国立博物館で、また1995年にシカゴ美術館のギャラリー107で展示されました。[2] この作品の制作地は日本です。[2] この作品はクラレンス・バッキンガム・コレクションからの寄贈です。[2] 当時流行していた富士山信仰(富士講)を背景に、単なる風景描写を超えた、神聖で力強い山の霊性を描き出そうとする北斎の意図が伺えます。[1] この作品は、山中商会から1905年12月にシカゴのクラレンス・バッキンガムに売却され、1913年に彼の姉妹に継承され、1925年にシカゴ美術館に寄贈されました。[2]

制作

この作品は1830年から1833年頃に制作されました。[2]

見どころ

スワイプして、絵の見どころを一つずつ。8か所。

全体

所蔵館

この作品はシカゴ美術館が所蔵しています。

Google マップで見る

この作品が含まれるキュレーション

Images courtesy of The Art Institute of Chicago. All artworks are in the public domain.