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Madonna del Rosario (Damaskinos)

Michael Damaskinos
Date1572
Departmentpanel
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commons ・ パブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

画面最上部には楽器を奏でる天使たちのアンサンブルが描かれています。これは画家の解剖学的な知識と、三次元的な空間構成能力が円熟に達していたことを示す重要なディテールです。[1] 15の円形画がロザリオの数珠で繋がっていますが、ダマスキノスは各円に5つの突起を加え、まるで星のような形にデザインするという独自の装飾的工夫を凝らしています。[1] 15の場面は時計の1時の位置から始まり、聖母の戴冠を描いた12時の位置で完結します。円環構造を用いることで、キリストと聖母の生涯という「時間の流れ」を視覚的に表現しています。[1]

技法と様式

伝統的なビザンチン様式(マニエラ・グレーカ)を脱却し、ティツィアーノやティントレットらヴェネツィア派の巨匠たちのスタイルを大胆に取り入れた、東西文化の融合を象徴する傑作です。[1]

背景と物語

3メートルを超える巨大な木板に描かれたこの作品は、修道院の内部で圧倒的な存在感を放っています。11フィート近い高さは、当時の祭壇画としても破格のスケールを誇ります。[1] 教皇ピウス5世が「ロザリオの15の神秘」を正式に定めたわずか3年後の1572年に制作されました。最新のカトリック教義をいち早く視覚化した、極めて今日的な作品だったのです。[1] 作者ダマスキノスは、友人である彫刻家アレッサンドロ・ヴィットーリアから素描のコレクションを買い取り、パルミジャニーノらイタリアの巨匠たちの技法を独学で習得しました。[1] 作者ダマスキノスは、あのエル・グレコと同じクレタ派の出身であり、同時代のライバルでした。グレコがスペインへ向かった一方で、彼はイタリア各地を旅して独自の様式を確立しました。[1] ダマスキノスは生涯に100点以上の作品を残しましたが、ヴェネツィア様式をこれほど色濃く反映し、かつ自らの署名を残した作品は極めて珍しく、彼のキャリアにおける自信作と言えます。[1]

制作

作品が安置されている祭壇には、鳥や花とともに、この地コンヴェルサーノの名産品である「チェリー」が描かれています。聖なる宗教画の中に地元の特産品が紛れ込んでいるのです。[1]