

Madonna and Child
Carlo CrivelliDateca. 1480
DepartmentEuropean Paintings
Object ID436052
SourceView on official website
画像出典The Metropolitan Museum of Art ・ CC0
この絵に描かれているもの
描写を Wikidata で確認スワイプして、絵の見どころを一つずつ。8か所。

全体
この作品について
描かれているもの
画面左下に描かれたハエは、鑑賞者が思わず追い払おうとするほどリアルな「騙し絵」です。ベルゼブブ(ハエの王)として罪を象徴すると同時に、画家の卓越した写実技術を誇示する遊び心でもあります。[1] 幼子イエスが握るヒワは、将来の受難を暗示しています。キリストが十字架にかけられた際、その冠の棘を抜こうとして返り血を浴び、顔が赤くなったという伝説から、自己犠牲と救済の象徴となりました。[1] 聖母の頭上に吊るされた「キュウリ」は非常に珍しいモチーフです。隣のリンゴが「原罪」を象徴するのに対し、このキュウリは罪に対する「解毒剤」や「キリストの復活」を意味するポジティブな象徴とされています。[1] 背景の風景にはターバンを巻いた人々が小さく描かれています。これは、ルネサンス期のヨーロッパにおいて、この場面が遠く離れた異国の地「聖地」で起きていることを示すための視覚的な記号でした。[1] 聖母子の頭上の光輪(ハロー)は、単なる光の輪ではなく、宝石が埋め込まれた物理的な装飾品のように描かれています。物質的な富の描写を通じて、神聖な神々しさを表現しようとする独特の手法です。[1] 豪華なカーテンを吊るす赤い紐は、よく見ると蛇のような形をしています。これはエデンの園の「誘惑の蛇」を暗示しており、人類の堕落と、それを救うために生まれたキリストの対比を強調しています。[1]
技法と様式
イタリアの作品でありながら、布地の質感や細部への異常なこだわりはフランドル絵画の影響を強く受けています。その緻密さは、当時のイタリア美術の中でも際立ってハイパーリアリスティックなものでした。[1]