

Leiv Eirikson discovering America
Christian Krohgこの作品について
描かれているもの
英雄レイフ・エリクソンが凛々しく立つのに対し、背後の乗組員たちは船酔いでうずくまっているという、リアリズム画家らしい対比が描かれています。[1]
背景と物語
2023年、ノルウェー国立美術館の館長が本作を「植民地主義的」と評して展示から外したことで、国を揺るがす大論争が巻き起こりました。[1] 1936年以来、アメリカ連邦議会議事堂の参議院側には、作者の息子ペール・クローグが描いた本作の複製画が飾られています。[1] 1893年のシカゴ万博に向けたコンクールで優勝した作品で、コロンブスより先に北欧人がアメリカを発見したことを誇示する目的がありました。[1] 縦3.1メートル、横4.7メートルという巨大なキャンバスに描かれており、万博会場で観客を圧倒するスケール感を持っていました。[1] 「植民地主義的」という批判に対し、政治家や市民から猛反発を受けた美術館側は、最終的に発言を撤回し、期間限定で再展示を行いました。[1] 作者のクリスチャン・クローグは「クリスチャニア・ボヘミアン」の指導者であり、社会の現実を赤裸々に描く作風で知られていました。[1] シカゴ万博では、ノルウェーから大西洋を渡ってきた実物大のバイキング船のレプリカと共に展示され、万博の目玉となりました。[1] 万博終了後の数年間、この巨大な傑作は定まった保管場所がなく、1900年に国立美術館に寄贈されるまで「家なき子」状態にありました。[1] この絵は北欧系移民の誇りとなりましたが、同様にコロンブスを英雄視するイタリア系移民との間で「発見者」を巡る対立も生みました。[1]