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美術館展覧会
Ecce Homo

Ecce Homo

Caravaggio
Date1700
Departmentcanvas
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

専門家は、兵士の顔の描き方がカラヴァッジョの初期の傑作『病めるバッカス』に酷似していると指摘しています。この特徴的な光の捉え方と表情が、真作判定の決定打の一つとなりました。[1]

技法と様式

長年、カラヴァッジョではなく、その追随者であるホセ・デ・リベーラの周辺画家の作品だと信じられていました。巨匠の筆致が、数百年の間、別人のものとして見過ごされていたのです。[1] キリストの背後の赤いローブの色使いは、カラヴァッジョの別作品『洗礼者ヨハネの首を持つサロメ』と共通しています。色彩の化学的な特徴が、作者を特定する重要な証拠となりました。[1] ローマ・トレ大学の教授は、キリストの頭部と胴体、そして3人の人物が織りなす圧倒的な「三次元性」を強調しています。平面のキャンバスに彫刻のような立体感を与える技法は、まさに彼の真骨頂です。[1]

背景と物語

2021年のオークションで、当初わずか1500ユーロ(約25万円)の開始価格が設定されました。カラヴァッジョの真作の可能性が浮上し、競売は急遽中止されるという前代未聞の事態となりました。[1] 数百年にわたる個人蔵と真贋論争を経て、2024年5月27日にようやくマドリードのプラド美術館で一般公開されました。美術界にとって、今世紀最大級の再発見の一つとされています。[1] 全ての専門家が真作と認めているわけではありません。一部の学者は「カラヴァッジョ特有の劇的な力強さに欠ける」と主張し、現在も美術界では熱い議論が交わされています。[1] この作品はかつてスペイン国王フェリペ4世のコレクションに含まれていました。王室の手を離れた後、ナポレオン戦争の混乱の中で政治家エバリスト・ペレス・デ・カストロの手に渡ったとされています。[1] 縦86センチ、横111センチというサイズは、カラヴァッジョが同様の主題を扱った他の作品群と一致しています。この物理的なスケールも、失われた傑作を特定するパズルのピースとなりました。[1] この作品が歴史上の記録に初めて登場するのは1631年、スペイン副王の秘書の所有物としてでした。イタリアで描かれた傑作が、なぜ、どのようにスペインへ渡ったのかは、今も謎に包まれています。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.