
Artist
Jacopo de' Barbari
年表
1500
ヴェネツィア出身の彼は、1500年にドイツへ渡り、イタリア・ルネサンスの巨匠として初めて北欧で活動しました。イタリアの先進的な芸術を北方へ伝えた、文化交流の先駆者といえる存在です。1
1500年に発表された巨大な「ヴェネツィア鳥瞰図」は、制作に3年を要した木版画の傑作です。当時の都市の姿を驚異的な精度で捉えており、測量技術と芸術が見事に融合した歴史的資料でもあります。1
ドイツの巨匠デューラーは、彼から人体比例の知識を学ぼうと熱心に接触しました。デューラーは彼の知識に深く心酔していましたが、同時に彼が肝心な秘訣を教えてくれないと日記に不満を漏らしています。1
ドイツでは神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世や、ザクセン選帝侯フリードリヒ3世といった有力な権力者に仕えました。異邦人を意味する「ヤーコプ・ヴァルヒ」の名で親しまれ、宮廷画家として活躍しました。1
1504
1504年作の「静物」は、古代以降で初めての「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」の例とされています。壁に掛けられた獲物と手袋を極めて写実的に描き、現実と見紛うような視覚効果を生み出しました。1
1510
晩年はネーデルラントへ移り、マルグリット・ドートリッシュの宮廷画家となりました。病に倒れた際には、彼女からその功績を称えられ、終身年金を与えられるほど厚い信頼を寄せられていました。1
1521
彼は人体比例に関する手稿を残していましたが、彼の死後、デューラーがそれを入手しようとしたものの叶いませんでした。現在その手稿は失われており、彼が抱えていた芸術の「秘訣」は謎のままとなっています。1