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18世紀ヴェネツィアが生んだ装飾画の巨匠、ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ。1彼の作品を特徴づけるのは、輝くような色彩と、見る者を天空へ引き込む流動的な空間の錯覚です。1 この作品が描くのは、夜明けの女神アウロラが戦車に乗って空を駆ける神話の場面です。 馬に寄り添うのが、その女神アウロラ。夜の帳を払い、新しい一日を告げる存在として神話に語り継がれてきました。 力強く天を駆ける白馬は、その躍動感こそがティエポロの真骨頂。情熱的で素早い筆致が、馬の筋肉と動きに息吹を与えています。2 翼を持つ時の神クロノスの姿は、夜明けという「時の移ろい」を画面に刻み込むための図像です。神々の行列に時間の概念を織り込む、古典的な寓意の手法です。 麦の束を抱えた豊穣の女神ケレスの存在は、夜明けが農耕と実りをもたらす恵みの始まりであることを象徴しています。 神話の登場人物たちを一つの画面に集わせ、光と時と豊かさを同時に語る——これがロココ装飾画の知的な喜びです。1
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