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The Altar of St. John

The Altar of St. John

Rogier van der Weyden
Date1455
Departmentoil paint
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

画面を縁取るアーチには、彫刻に見える「グリザイユ技法」で細かな聖人像が描かれています。この騙し絵のような演出により、鑑賞者はまるで教会内部の祭壇を覗き込んでいるような錯覚に陥ります。[1] ヨハネの誕生場面では、聖母マリアが赤子を父ザカリアに手渡す姿が描かれています。これは聖書にはない記述で、当時流行した外典や伝説に基づいた、画家独自のドラマチックな演出です。[1] 斬首されたヨハネの首が載った金の皿は、ミサで聖体を載せる「パテナ」に見立てられています。凄惨な処刑シーンを、キリストの犠牲を象徴する神聖な儀式へと昇華させているのです。[1] 処刑の場面では、首から血が噴き出す生々しい描写がある一方で、サロメと処刑人はあえて視線を逸らしています。この残酷さと静謐さが同居する違和感こそが、ウェイデンの真骨頂と言えます。[1] 左端の誕生の場面にいる女性と、右端のサロメは、同じモデルが演じているかのように酷似しています。人生の始まりと終わりを視覚的にリンクさせることで、物語に不気味なほどの統一感を与えています。[1]

技法と様式

ベルリンとフランクフルトにほぼ同一の作品が存在し、どちらが真作か長年議論されました。現在はベルリン版がオリジナル、もう一方は同時代の精巧な模写であると結論づけられています。[1]

背景と物語

18世紀のスペインでは、この傑作はドイツの巨匠アルブレヒト・デューラーの作品だと誤解されていました。当時はウェイデンの名が忘れ去られ、優れた北方絵画はすべてデューラー風と見なされていたのです。[1] 三連祭壇画の形式をとっていますが、実はパネルを閉じることができない固定構造です。持ち運び可能な祈祷用、あるいは特定の場所を飾るための特注品として、最初から開いた状態で設計されました。[1] 画家は1450年のイタリア旅行でフィレンツェ洗礼堂の浮彫を目にしたと考えられています。その構図を本作に取り入れており、北方ルネサンスとイタリアの芸術的交流を証明する貴重な例です。[1]

制作

年輪年代測定(デンドロクロノロジー)により、使用された木材が1454年頃に加工可能だったことが判明しました。この科学的根拠が、作品の制作年代を特定する決定打となりました。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.