Rhubarb
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十年ぶんの赤
1分11秒
アストルップが育った牧師館とその土地は国の持ち物で、自分の家を建てるために一画を買い取ることはできませんでした。湖の対岸に小さな土地を買い、自分の手で家を建てたこともあります。けれど登記の前に売り主との争いになり、残ったのは家の建つ区画を借りる権利だけだった、と伝えられています。千九百十二年の夏の終わり、彼は借金をして、サンダルストランドの小さな農場を買いました。この「ルバーブ」の制作年は、千九百十一年から千九百二十一年。土地をめぐる回り道から、自分の農園で暮らすまでの年月にまたがっています。評伝によれば、彼はルバーブを九種類も育て、そのワインはヨルステルでよく求められました。もし会場で、アストルップがルバーブを描いた絵の前に立てたら、摘みとられた赤い茎を、少しのあいだ見つめてみてください。台所にもある、ありふれた野菜の赤。その色の深さは、実物の前でしか確かめられません。
