Rabbit Warren at Pontoise, Snow
0:000:00
見どころ
1分20秒
解説の書き起こしと出典
事実に基づく記述には出典を明記しています。番号は下の一覧に対応します。
1879年の冬、フランスは記録的な寒波に見舞われました。1ピサロはその厳しい季節を、パリ郊外のポントワーズで過ごしていました。2 手前の傾斜地をご覧ください。黄みがかった白が画面を静かに支配し、雪に埋もれた大地の重さが伝わってきます。3 足元の雪に目を近づけると、筆跡が泡立つように盛り上がっているのがわかります。ピサロは雪の質感を滑らかに均すのではなく、力強い筆致で積み重ねることで、光と影の微妙な揺らぎを捉えました。4 右側にひっそりと佇む人物の衣服の色が、白一色の世界に小さなアクセントを与えています。3ピサロが生涯で100点近い雪の絵を描き続けたのは、こうした日常の断片に宿る詩情を追い求めていたからでしょう。5 雪というテーマはモネやシスレーも共に探求しましたが6、ピサロの筆には大地への親密な眼差しが宿っています。7
出典(7)
- 1.Art Institute of Chicago — 1879年にフランスを襲った極めて厳しい冬が、ピサロが本作を含む一連の作品で雪の情景を探求する背景となった。
- 2.Art Institute of Chicago — 本作は、パリから西に30マイル離れたセーヌ川沿いのポントワーズにあるピサロの自宅で制作された。
- 3.Art Institute of Chicago — 黄色がかった白が支配的な無人の自然の断片の中に、煙突や低木、そして右側に描かれた男性の衣服の小さな色彩がアクセントを添えている。
- 4.Art Institute of Chicago — 画家の力強い筆致により、地面や家屋、植物が泡のような質感の雪の層で覆われている様子が表現されている。
- 5.Art Institute of Chicago — カミーユ・ピサロは生涯を通じて雪というテーマを追求し続け、100点近い「雪」の絵画を制作した。
- 6.Art Institute of Chicago — ピサロは、クロード・モネやアルフレッド・シスレーといった印象派の画家たちと共に、雪のテーマを追求した。
- 7.Wikipedia — ポントワーズに住んでいた時期には、畑を耕す農民や市場の様子など、田園地帯のありふれた日常の姿を主題として数多くの作品を残した。
