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美術館展覧会
Portrait of Andrea Doria as Neptune

Portrait of Andrea Doria as Neptune

Bronzino
Date1545
Departmentcanvas
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

実年齢60歳という老境にありながら、筋骨隆々な海の神ネプチューンの姿で描かれています。これは政治的指導者を英雄的な裸体で表現する古典的な慣習を復活させたものです。[1] 股間を覆う帆布からは恥毛がのぞいており、批評家カミール・パリアは、この描写が海軍としての実力と性的な能力を意図的に結びつけたものだと指摘しています。[1] 彼の髭は海の波のようにうねり、頭髪の房はローマ皇帝を彷彿とさせます。自然界の力を征服した男を、神話の神と重ね合わせる高度な政治的演出がなされています。[1]

技法と様式

元々は艦隊の指揮権を象徴する「櫂(かい)」を持っていましたが、後に正体不明の人物によって「漫画のような」三叉の矛が上書きされました。元の櫂の輪郭は今も薄く確認できます。[1] 顔は右を向いているのに、太ももとお尻は真横を向いているという、マニエリスム様式特有の不自然で緊張感のあるポーズで描かれています。[1] 背景には「抑圧的」とも評される真っ黒な空が広がっていますが、ドリアの体はまるで嵐の中の稲妻に照らされたかのように白く、不気味なほど鮮やかに浮かび上がっています。[1]

背景と物語

この作品は、医師パオロ・ジョヴィオが設立した「有名人博物館」のために依頼されました。当時の著名人の肖像を集めて展示するという、現代の殿堂のような場所でした。[1] 肖像画の制作当時60歳だったドリアですが、その活力は衰えず、なんと84歳になっても現役で海賊討伐の軍事作戦を指揮し、地中海を駆け巡っていました。[1] ドリアはフランス王フランソワ1世に仕えた後、契約終了とともに宿敵の神聖ローマ皇帝カール5世に乗り換えるという、抜け目のない傭兵隊長としての顔も持っていました。[1] ブロンズィーノは、レオナルド・ダ・ヴィンチが1503年に描いたポセイドンのスケッチから着想を得た可能性があり、巨匠の構図を肖像画に転用した野心的な試みと言えます。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.