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美術館展覧会
Portrait of a Musician

Portrait of a Musician

Leonardo da Vinci
Date1485
Departmentpanel
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

1904年の修復で上塗りが剥がされるまで、この人物はミラノ公だと信じられていました。楽譜を持つ手が現れたことで、ようやくモデルが音楽家であることが判明したという驚きの歴史があります。[1] レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた現存する唯一の男性肖像画です。彼の他の肖像画はすべて女性であり、巨匠のキャリアにおいてこの作品は極めて異例でミステリアスな存在といえます。[1] 左右の瞳孔の大きさが意図的に変えて描かれています。医学的にはあり得ない表現ですが、これによって鑑賞者に動きを感じさせ、音楽家の眼差しに強烈な生命力を吹き込む劇的な効果を狙っています。[1] 楽譜には「天使の歌」を意味するラテン語の断片が記されています。これはモデルが単なる演奏家ではなく、神聖な才能を持つ「天使のような歌手」であることを象徴的に示唆していると考えられています。[1]

技法と様式

顔と髪は驚くほど精緻に仕上げられていますが、体や服は下書き段階で放置されています。この未完成ゆえの極端なコントラストが、かえってモデルの顔のリアリズムを際立たせる結果となっています。[1] 非常に珍しいクルミ材のパネルに描かれています。未完成の作品でありながら、レオナルドの現存する絵画の中で最も保存状態が良いものの一つとされ、当時の色彩を鮮やかに今に伝えています。[1]

背景と物語

レオナルドが長年活動したミラノに、現在も唯一残っている彼の板絵です。1672年以来、アンブロジアーナ絵画館から一度も離れることなく、この街の歴史を500年以上も見守り続けています。[1] この絵は「絵画は音楽よりも優れた芸術である」というレオナルドの思想を体現しています。消えゆく音を扱う音楽に対し、絵画は音楽家の魂と存在を永遠に留めることができるという主張です。[1] モデルの有力候補は、レオナルドの友人アタランテ・ミリョロッティです。彼はレオナルド自作の銀の竪琴をミラノ宮廷へ運んだ人物であり、二人の深い友情がこの親密な肖像画を生んだ可能性があります。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.