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美術館展覧会
Place de la Concorde

Place de la Concorde

エドガー・ドガ
Date1875
Departmentoil paint
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

X線調査により、当初は犬と傘だけが描かれていたことが判明しました。二人の娘たちは後から描き加えられ、すでに完成していた犬や傘の上に重ねて配置されています。[1] 主役のルピック伯爵は、葉巻をくゆらせ傘を抱えて歩く「フラヌール(都会の遊歩者)」の典型として描かれています。娘たちとは視線も歩む方向もバラバラで、都会の孤独を象徴しています。[1] 画面中央に広がる大胆な空白は、普仏戦争後のフランス社会の断絶や、オスマンによるパリ改造の中で人々が感じていた疎外感を視覚的に表現していると解釈されています。[1] 娘のエイローは、祖父が戦った「アイラウの戦い」にちなんで名付けられました。彼女の男勝りな立ち姿は、当時の写真に残された彼女の性格を正確に反映していると言われています。[1] 画面左端の男性は、準備段階の習作では「街灯」として描かれていました。最終的に人間へと変更されましたが、街灯の名残か、不自然なほど細長く引き伸ばされた姿で描かれています。[1]

技法と様式

人物の体を腰で断ち切るような大胆なフレーミングは、当時の写真技術の影響を受けています。伝統的な絵画の常識を覆す、スナップ写真のようなモダンな構図は当時非常に革新的でした。[1] ドガは浮世絵のコレクターでもありました。この作品に見られる極端に低い視点や左右非対称な配置は、日本の芸術から学んだ大胆な空間構成の試みであると考えられています。[1]

背景と物語

第二次世界大戦後、長らく紛失したと思われていましたが、1994年にソ連軍による略奪品としてエルミタージュ美術館で発見されるまで、その行方は半世紀近くも謎に包まれていました。[1] ドガ自身の手によって、キャンバスの下部が6〜7センチ折り曲げられ、さらに切断されています。その際、皮肉にも彼自身の署名も一緒に切り落とされたと考えられています。[1] 背景の帽子の影に隠れたストラスブール像は、当時、普仏戦争での敗北を悼んで黒い布で覆われていました。華やかな広場の風景の中に、当時のフランスの悲劇が密かに刻まれています。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.