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美術館展覧会
Madonna enthroned with child and two figures

Madonna enthroned with child and two figures

Hans Holbein the Younger
Date1522
Departmentoil paint
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

画面左の聖マルティヌスは、司教の姿でありながら物乞いに施しを与える様子が描かれています。高貴な聖職者と貧しい者の対比が、作品にドラマチックな物語性を与えています。[1] 聖母の傍らに立つ聖ウルススは、宗教画には珍しく全身を輝く甲冑で固めた兵士の姿で描かれています。静謐な聖母子と、武骨な騎士の対比がこの作品の大きな特徴です。[1] 聖母マリアのモデルは作者ホルバインの妻エルスベート、幼子イエスは実の息子フィリップがモデルとされています。画家の家族が神聖な存在として描かれた、極めて私的な宗教画です。[1]

技法と様式

本作は「サクラ・コンヴェルサツィオーネ(聖会話)」という形式をとっており、聖母子と聖人たちが一つの空間を共有しています。北方美術とイタリアの融合を示す転換点です。[1]

背景と物語

ホルバインが英国へ渡る前、バーゼル時代に手がけた宗教画の頂点の一つです。後に肖像画の大家となる彼が、緻密な空間構成と宗教的感情を両立させていた証拠と言えます。[1] 1864年に再発見されるまで、この傑作はゾロトゥルン近郊の礼拝堂で、ひどく荒廃した状態で放置されていました。数世紀もの間、その価値に誰も気づかずに眠っていたのです。[1] ホルバインが描いた聖母像の中で、本作は「ダルムシュタットの聖母」に次いで、現存するものでは2番目に大きなサイズを誇ります。その圧倒的なスケールは見る者を惹きつけます。[1] この大作が元々どの教会の依頼で制作されたのか、実は現在も分かっていません。一流の画家の手による重要作でありながら、その出自は謎に包まれたままなのです。[1] 1879年以来、ゾロトゥルン市がこの作品を所有しています。街の名前がそのまま作品名として定着したのは19世紀後半のことで、今や街のアイデンティティの一部となっています。[1] 本作はバーゼルで制作されましたが、現在はゾロトゥルン美術館の至宝として知られています。制作地と現在の所在地の違いが、作品が辿った数奇な運命を物語っています。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.