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Christ Carrying the Cross

Hieronymus Bosch
Date1510
Departmentpanel
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

画面を埋め尽くす18人の群衆は、罪を象徴する醜悪な怪物のように描かれています。善悪の対比を強調するボスの悲観的な世界観の極致です。[1] イエスの顔は、十字架の線と、聖ヴェロニカと悪党を結ぶ線の、2つの対角線が交差する中心点に完璧に配置されています。[1] 右上には悔い改めた泥棒が、醜い修道士に告解する様子が描かれています。その肌は死人のように青白く、異様な緊張感を漂わせます。[1] 聖ヴェロニカが持つ布にはキリストの顔が写っています。目を閉じた本物のイエスと布上の顔が、静寂と狂気の対比を際立たせます。[1]

技法と様式

通常、ボスの下絵は完成作と大きく異なりますが、本作は下絵と完成図がほぼ一致しており、別人の手による証拠の一つとされています。[1] 背景は暗黒ですが、色彩は1530年代のマニエリスムを予感させます。ボスの死後に流行したスタイルが混在しているのが特徴です。[1]

背景と物語

2015年、最新の科学調査によりボスの真作ではないと否定されました。ボスの死後、追随者が描いた模倣品である可能性が高いとされています。[1] 縁に絵具の盛り上がりがないことから、描く前に額装された可能性が指摘されていますが、1950年代の修復により真相は闇の中です。[1] 中央のイエスは透き通るように描かれ、今にも消えてしまいそうです。これは、狂気に満ちた世界で神性が失われる不安を表現しています。[1] この歪んだ顔の表現は、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた奇怪な人物スケッチから影響を受けたという説があり、学術的な論争の的です。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.