Bonfire celebrating Midsummer Night
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火のそばに立つ、ひとりの少女
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アストルップは、ノルウェー西部ヨルステルの谷で、牧師の息子として育ちました。この谷にはキリスト教以前から続く夏至祭の火の習わしが色濃く残り、彼はその情景を、幼い日の記憶をたどるように描いています。代表作「夏至祭の火」の、火を見つめる少女も、風景の大部分も、絵の学校に入る前、まだ一枚の芸術も目にする前に、独学で、安価な住宅用の塗料で描き始めたものだといいます。炎のそばに立つその少女は、実在した近隣の人でした。厳しい信仰のもとで、祭りの楽しみを禁じられていた、と画家は書き残しています。もし会場で、アストルップが描いた夏至の火の絵の前に立てたら、炎のそばの、暗い人影を、少しのあいだ探してみてください。北国の夏は短く、夜も深く暗くなりきりません。その炎のゆらぎも、闇とのきわどい対比も、実物の前でしか確かめられないものではないでしょうか。
