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美術館展覧会
Bacchus and Ariadne

Bacchus and Ariadne

Titian
Date1520
Departmentcanvas
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

酒神バッカスが戦車から飛び降りる瞬間を捉えた大胆な構図が特徴です。この「空中の静止」とも言える表現は、一目惚れしたアリアドネへの激しい情熱を劇的に演出しています。[1] アリアドネの頭上に輝く「かんむり座」は、彼女の未来を暗示しています。バッカスは彼女を天に上げ、その冠を星座に変えて永遠の命を与えたという神話の結末が描かれています。[1] 蛇を体に巻き付けたサテュロスの姿は、当時ローマで発掘されたばかりの古代彫刻「ラオコーン像」から着想を得ています。ティツィアーノは最新の考古学的発見を即座に作品に取り入れました。[1] 戦車を引く2頭のチーターは、パトロンであるフェラーラ公の私設動物園にいた実物をモデルにしたと考えられています。古代の詩では虎とされていましたが、現実の動物を優先しました。[1] 画面の隅で吠えているキング・チャールズ・スパニエルは、ティツィアーノの作品によく登場するモチーフです。これはパトロンである公爵が実際に飼っていた愛犬だと推測されています。[1] 画家の署名が刻まれた金の壺は、公爵のコレクションにあった実物の古代遺物をモデルにした可能性があります。署名を単なる文字ではなく、物語を彩る調度品の一部として配置しました。[1]

技法と様式

画面を斜めに分割する色彩構成が取られています。空には当時金よりも高価だったラピスラズリ由来の「ウルトラマリン」が贅沢に使われ、地上の茶や緑の喧騒と鮮やかな対比をなしています。[1]

背景と物語

元々は巨匠ラファエロが引き受けていた仕事でしたが、1520年に彼が急逝したため、ティツィアーノに白羽の矢が立ちました。ラファエロはわずかな下絵しか残していませんでした。[1] ティツィアーノ自身はラテン語やギリシャ語を読めませんでした。そのため、古典文学に精通した友人たちの助言を受けながら、複雑な神話のエピソードを視覚化していきました。[1] 少年サテュロスの髪には、かつて「アネモネ」が描かれていました。これはバッカスの亡き愛した少年を象徴する花でしたが、後に現在のジャスミンへと描き直されたことが判明しています。[1]

学ぶ

この作品を、時代や見かたから読みとく学習コースがあります。

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.