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Adoration of the Magi

Adoration of the Magi

Sandro Botticelli
Date1475
Departmentpanel
SourceWikipedia
画像出典Wikimedia Commonsパブリックドメイン

この作品について

描かれているもの

聖書の場面でありながら、当時の権力者メディチ家の一族が勢揃いしています。故人であるコジモやその息子たちが三賢者に扮しており、宗教画を借りた一族の政治的プロパガンダでもありました。[1] 画面右側の廃墟に止まるクジャクは、古代から「肉が腐らない」と信じられ、キリストの復活と永遠の命の象徴です。崩れゆく異教の廃墟と、永遠の象徴であるクジャクが鮮やかな対比をなしています。[1] ボッティチェリは生涯で少なくとも7回も「東方三博士の礼拝」を描いています。この主題は富裕層に人気で、異国の豪華な衣装や宝物を描くことで、注文主の国際的な富を誇示する絶好の機会でした。[1] 伝統的な馬小屋ではなく、古代ギリシャ・ローマ風の廃墟が舞台です。これはキリストの誕生によって、古き異教の世界が終わり、新しいキリスト教の時代が始まったことを視覚的に示しています。[1] 登場人物の衣服には、アジアやイスラム圏の高級織物「タルタル布」の意匠が見られます。聖なる場面に当時最新の異国の贅沢品を描き込むことで、聖家族への最高の敬意と富を表現しました。[1]

技法と様式

礼拝堂の薄暗い中で、蝋燭の光に照らされると赤色が浮かび上がるよう計算されています。現代の美術館の均一な照明下では決して味わえない、神秘的な「発光」を当時の人々は目撃していました。[1]

背景と物語

1570年頃にこの絵を所有した侯爵モンドラゴーネは、メディチ家への裏切りにより全財産を没収されました。この傑作も没収品としてメディチ家のコレクションに加わり、数奇な運命を辿りました。[1] 画面右端で黄色いマントを羽織り、こちらを堂々と見つめる男はボッティチェリ本人です。巨匠が自画像を描き込み、鑑賞者と直接目を合わせる演出は、当時の画家の地位向上を象徴しています。[1] 注文主のガスパーレは理髪師の息子という卑近な出自ながら、銀行家として大成功を収めました。メディチ家の人々と共に自らを描かせたのは、成り上がりの彼にとって究極のステータスシンボルでした。[1] 注文主ガスパーレの名は、三賢者の一人「カスパール」のイタリア語読みです。自分の守護聖人と同じ主題を選ばせることで、自らの信仰心と社会的成功を同時にアピールする意図がありました。[1]

Images courtesy of partner museums. All artworks are in the public domain.