Virgin and Child with Saints Dominic and Hyacinth
0:000:00
見どころ
1分21秒
解説の書き起こしと出典
事実に基づく記述には出典を明記しています。番号は下の一覧に対応します。
聖母子が祭壇の上に光の幻視として現れたかのように描かれています。1これはティエポロが18世紀ヴェネツィアで磨いた、天上と地上を一枚の画面に溶け込ませる劇的な演出です。 その光の中心で、幼子イエスが聖ドミニクスにロザリオを授けています。2聖ドミニクスはロザリオを霊的修行の核とする説教者修道会を創設した人物であり、3この授与の場面はその会の正統性を天が保証する、という強いメッセージを持ちます。 膝まずく聖ドミニクスの白黒の修道服は、眼下の祭壇布に刺繍されたロザリオの神秘、マリアとイエスの生涯の場面群4と呼応します。信者はロザリオを手に、この図像を前に瞑想するために用いたのです。5 一枚の絵が祈りの道具であった時代、ティエポロの光と雲は6見る者を天上へと誘う装置でした。
出典(6)
- 1.Art Institute of Chicago — 伝統的な聖母子の主題を、祭壇の上に光に満ちた幻視として奇跡的に現れたかのように表現している。
- 2.Art Institute of Chicago — 幼子イエスが聖ドミニクスに対してロザリオを授けている様子が、作品の中で描写されている。
- 3.Art Institute of Chicago — 聖ドミニクスは、霊的な修行としてロザリオを用いる説教者修道会を創設した人物である。
- 4.Art Institute of Chicago — 祭壇布の装飾には、マリアとイエスの生涯の主要な場面である「ロザリオの神秘」が刺繍されている。
- 5.Art Institute of Chicago — 当時の信者は、ロザリオの祈りを唱えながら、これらの図像を見て瞑想を行うために使用した。
- 6.Art Institute of Chicago — 画面の中の人物たちは、天国の象徴である黄金の雲に包まれた状態で描き出されている。
