

構図として、聖母マリアが台座の上に位置し、近づいてくる3人の賢者の方へ幼子キリストを差し出すように抱えている様子が描かれている。[1] 登場人物の描写において、髭を生やした2人の白人の賢者が祈るように膝をつき、その後ろにターバンを巻いた黒人の賢者が立っている。[1] 前景に描かれている壊れた車輪は聖カタリナの象徴であり、この素描と関連がある可能性のある同主題のエッチング作品にも登場する。[1] マタイによる福音書に基づき、星に導かれた3人の賢者が生まれたばかりのイエスを見つけ、黄金、乳香、没薬を捧げたという伝統的な主題を描いている。[1]
ティエポロは、この「東方三博士の礼拝」という主題の伝統的な形式を、非対称な構図を採用することによって独自にアレンジしている。[1] 制作過程では、まず黒チョークで下描きが行われており、その痕跡は登場人物がまとっているローブの部分に今も見て取ることができる。[1] 下描きの後、茶色のインク、羽根ペン、筆を用いて場面を描き出し、さらに茶色のウォッシュを用いてモデリング(陰影表現)を行っている。[1] 明暗の扱いに長けており、暗い影と中間トーン、そして紙の白さを対比させることで、輝く日光や澄んだ空気感といった効果を生み出している。[1]
c. 1740、pen and brown ink and brush and brown wash, over black chalkで制作。[1]