Edge of the Woods Near L'Hermitage, Pontoise
0:000:00
見どころ
1分26秒
解説の書き起こしと出典
事実に基づく記述には出典を明記しています。番号は下の一覧に対応します。
1879年、カミーユ・ピサロはひどい貧困の中でこの大作を描き上げました。1その年、パリで開かれた第4回印象派展に出品された一枚です。2 白く曲がりくねった幹の木をご覧ください。ピサロはこの作品で、対角線状の規則的な筆致を全面に用いています。3彼自身、その効果を「編み物」に例えました。4自然の揺らぎを、むしろ秩序ある手仕事として捉え直そうとした試みです。 頭上に広がる葉のキャノピーも、その細かい筆の積み重ねによって光と影が織り成されています。ピサロは色についても純色のみをパレットに置くという厳格な制約を自らに課していました。5 奥へと続く光の小道の先に、人影が横たわっています。6これはピサロが長年住んだエルミタージュの森。7田園の日常をそのまま主題にする姿勢は、彼が一貫して持ち続けたものでした。8 貧しさの中で生まれたこの静けさの中に、印象派の革新が息づいています。
出典(8)
- 1.The Cleveland Museum of Art — ピサロはこの記念碑的な風景画を、ひどく貧しく、自身の絵を売ることに苦労していた時期に制作した。
- 2.The Cleveland Museum of Art — このキャンバス画は、1879年に開催された第4回印象派展に出品された。
- 3.The Cleveland Museum of Art — 筆致に関しては、規則的な対角線状のパターンで筆を動かす手法が採用されている。
- 4.The Cleveland Museum of Art — 規則的な筆致によって生み出された効果について、ピサロ自身は編み物に例えて表現した。
- 5.The Cleveland Museum of Art — ピサロはパレットに使用する色を純色に限定して、この作品を描き上げた。
- 6.The Cleveland Museum of Art — この作品には、ポントワーズ近郊の農村であるエルミタージュの、木漏れ日が差す奥地で眠る男性が描かれている。
- 7.The Cleveland Museum of Art — 描かれた場所はエルミタージュという村で、ピサロは1872年からこの場所に住んでいた。
- 8.Wikipedia — ポントワーズに住んでいた時期には、畑を耕す農民や市場の様子など、田園地帯のありふれた日常の姿を主題として数多くの作品を残した。
